先週、ずっとやってみたいなと思っていたペン軸作りを体験してきました。
カリグラフィーのペンは持ち手部分のペン軸に金属のペン先をつけて使うのですが、
ペン軸には木製や樹脂製、ガラス製など様々なデザインのものがあり自分の個性を出せる部分なのです。
いつも使うものだから愛着があるものがいいなとずっと思っていたので、
同じカリグラフィー教室に通うカリグラフィーペン軸作家のお姉さま方にお願いし
連れて行っていただきました^^
今回お世話になったのは埼玉県・草加市にある「DIY工房IZUMI」という工房です。
http://wood099.blog87.fc2.com/
「あなたが作りたいものを作る工房」で、
木工・金工を中心に何でも作ることをサポートしていただけるそうです。
入った瞬間から、木材のいい香り。
今回は工房主の川上さんのご指導のもと約2時間でペン軸を1本作る予定です。
まずは先輩の作業を見学です。
ペン軸作家のお姉さま、とても慣れた手つきで作業を進めていらっしゃいました。
「どうしようかなー」と、その場の感覚でデザインを決めてらっしゃるようでした。
細かいデザインもスイスイ。カッコイイ。
だいたいの流れを見学し、実際に体験する時間。ドキドキ。
ペン軸作りはこのような木の塊を旋盤(せんばん)という機械に取り付けて回し、
彫刻刀のような道具で削ってゆきます。
川上さんがウォールナットの木を用意して下さいました(ウォールナット新多さん^^)。
まず、四角い木片を丸い円柱になるように表面を削っていきます。
旋盤がまわっているので彫刻刀のような道具を当てて削っていきます。
横を向いたろくろのような感じです。
この、力加減が結構難しい。摩擦が大きいのと音が大きいので若干怖くも感じました。
削りすぎると木がなくなってしまうのではないかという恐れとは裏腹に、
だいぶ削っているつもりなのになかなか削れていない…!
でも、うまく木と刃が合致すると、心地よい摩擦が気持ちよく楽しいー!
細かい木屑が飛び散るのでマスクとゴーグルが必須。
服装も首や手首がしまってるものが良いことがわかりました。
木を円柱に削った後は形を整えていきます。先輩のペン軸を参考にしながら、
シンプルなデザインにすることにしました。
刃の入れ方や入れる方向で、削れる角度や滑らかさが変わることを学びました。
納得のいく形になったら、数種類の紙やすりをかけコーティングの薬を塗ります。
光沢が出て一気に立派に!
旋盤からペン軸の先端を削り落とし完成です。わーい!素敵!
先輩のペン軸と一緒に撮影。一番下が私のです。
先輩方の繊細な作品に比べて、超ずんぐりむっくりな感じ!
でも初めて作ったペン軸さん、可愛らしい^^
まっさらな所に色や形を加えていく足し算要素の強いカリグラフィーとは違い、
ペン軸作りは、削る作業、つまり「引き算の作業」なので
より一層の覚悟がいる面白いアートだなと感じました。
一度削ってしまったところは戻らないので、迷いは禁物。
「こうする!」と決めて思い切りやることが大事なのかなあと。
人生にも通づるような学びだ!
こちらは川上さんの木製ボールペン作品!とても美しい。寄木のデザインがおしゃれです。
川上さんはボールペンやお茶碗や木製ミニ飛行機まで作れるすごい方で
今回のペン軸作り体験もとても親切に教えてくださいました。
子どもの頃から木工が好きで、中学の社会科の先生を定年退職後この工房を開いたそうです。
1階は川上さんの工房、2階は奥さまの機織り工房。
「作りたいものを作れる工房」というコンセプトといい、
工房の雰囲気といい、とてもあったかい素敵な工房でした。
初めてのペン軸作り、難しい部分も多々ありましたがとーっても楽しかったです。
今でもペンを見るたびニヤニヤしちゃいます。
このペンでまたたくさん生み出していくぞ〜!
川上さん、お姉さま方本当にありがとうございました^^
またペン軸を作りに行ったり、お茶碗作りに挑戦したりもしたいなあ。
PS.お疲れ様のティータイムでは、ミィのカップでお茶をいただきました。可愛い。
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